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日本古来の薬より・・・伯州散・・・



漢方(薬)に伯州散というのがある。
大同類聚方(だいどうるいじゅほう)《注1》の伯耆薬(ほうきやく)【今の島根県】の門外不出の秘薬である。排膿作用があり、『外科倒し』の異名を持つほどである。
なにしろ、蝮蛇(まむし)・蟹・鹿角を黒焼きにしたものから作られているというから「おおっ」と思ってしまう。
私はこれを紫雲膏の上にふりかけて、褥瘡部分に添付し、使ってゆこうと思っている。
このような薬であるから、かなり高価なものであるが、私の小遣いを使っても早く褥瘡の痛みから開放したいと思ったからだ。
徐々に褥瘡が小さくなり、快方に向かっている利用者の笑顔に合うのも今日の私の喜びの一つである。

《注1》大同類聚方:平安時代に編纂された日本における唯一の古医方の医学書であるとともに、最古の国定薬局方でもある。


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by ootsukawa | 2010-06-14 17:50 | 漢方
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